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 紫外線時期のケミカルピーリングについて
 
 ケミカルピーリングはお肌の表面の角質層を薬剤で溶かし、角質を剥離する施術ということは良くご存知のことと思います。ただ、この施術を行なうと角質層が非常に薄くなってしまうため、お肌は水分を保持する能力や外的因子からお肌を守る能力、いわゆるお肌のバリア機能などが非常に低下してしまい、肌トラブルを起こしやすくなってしまいます。ケミカルピーリングを行なって肌トラブルで悩まされる方が多いのはそのためです。

 ただ、この角質層を薄くするという行為は、乾燥や、過敏になるということだけではなく、紫外線の防御の面でも悪影響を及ぼします。角質層というのは、紫外線防御の面でも、非常に重要な部分です。角質層自体が、紫外線を反射、吸収、防御してくれているのです。ですから、紫外線の強い夏時期にはケミカルピーリングは行なうべきではありません。
 
   日焼け止めを使用する際のポイント
 

 日焼け止めといえば、皆さんSPF値を基準に選ばれている方が多いと思います。SPF値の簡単な目安は、例えば、SPF20といえば、何も塗らなかったときとくらべて、20倍の時間、紫外線を浴びて、初めて日焼けするということになります。

 では、SPF50の日焼け止めを使えば、何も塗らなかった時の50倍の時間日焼けしないということで、SPF50の日焼け止めを1度塗っておけば、1日大丈夫と思われている方が多いのではないでしょうか?それは大間違い。確かに、SPF値があがると紫外線を防ぐ効果も上がります。ただ、それはSPF値が30前後までのお話です。実際は30以上のSPF値になると、紫外線防御効果はそれほど変わらなくなります。

 はっきりいって、SPF50の日焼け止めは、アレルギーを起こしやすい紫外線吸収剤を配合しているものが大半ですし、SPF値の高いものは、お肌への密着度も高いためにクレンジング時のお肌の負担も大きく、特別に紫外線の強い時期や強い地域を除けば、あえて使う必要はないと思います。それよりも、どんなに効果が高くても、日焼け止めは取れてしまっては全く意味がありません。

 
 通常、どんなSPF値の日焼け止めも1度ぬると5〜6時間は効果があるといわれていますが、汗をかいたり、手でこすったり、顔の表情の動きで取れてしまうもので、実際は日焼け止めの効果はせいぜい3時間程度だといわれています。ですから、SPF値を重視するよりは、こまめに塗りなおすことが大切になります。

 また、お肌が白くなるからといって、日焼け止めを薄く薄く塗る方がいますが、それも良くありません。日焼け止めは少々白くなっても、十分な量を塗る方がよいということも頭に入れておいてください。
 

 
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