|お肌の学校|質問の受付
 

 はじめに
 
 朝晩、めっきり涼しくなってきました。そろそろ、ファンデーションも夏用から冬用に切り替え始めるころではないでしょうか?ただ、毎年、この頃になると「メイクがよれる」とか、「付きが悪い」などの、お客様からのご相談が増えるようになります。すぐに「ファンデーションが悪い!」って考えがちですが、これは意外とファンデーションが原因ではなかったりするのです。今回は意外と見落とされがちな、「下地とファンデーション」の相性についてお話したいと思います。
 
 ファンデーションの種類
 
ファンデーションには油性ファンデーション、乳化型ファンデーション(水溶性、油性)、ケーキ型ファンデーション、パウダファンデーション、水おしろい(水性)などがあり、いろいろなケース、肌質、季節で使い分けるのがベストです。ではそれぞれの、ファンデーションの特徴をおおまかに説明しておきます。
 

油性ファンデーション
このタイプのファンデーションは簡単に説明すると流動パラフィン(ミネラルオイル)やいろいろな固形ワックスなどの油性基剤に色素顔料を練りこんだタイプのものです。クリーム状や、スティック状の製品として作られています。肌上での伸び、つきに優れていて、耐水性に優れていますので、化粧崩れしにくいのが特徴です。また、皮膚の乾燥を防ぐことが出来ますから、乾燥肌の方や、秋冬の乾燥時期に多く販売されています。ただ、どうしても厚塗りになりますので、薄化粧派の方には向きません。肌上に膜がはっているような重たい感覚がどうしても出てしまいます。使用感は良いほうではありません。

油性乳化型ファンデーション
油性乳化型ファンデーション このタイプのファンデーションはわかりやすく言うと、乳液やクリームに色素顔料を混ぜ込んだタイプのものです。リキッドファンデ、クリーム状のファンデーションとして作られています。下記の水性乳化タイプのものより、油性成分が多く配合されています。使用感は水性乳化型のものと比べるとどうしても重たくはなりますが、油性ファンデーションほどではありません。付き、延びともに良いほうです。ただ、乳化型のファンデーションは水性、油性にかかわらず水性原料と油性原料を合成界面活性剤で乳化して作ったもので、商品の安定性をよくするために添加剤や防腐剤なども多く配合されていますので、敏感肌でお悩みの方にはあまり向きません。このタイプのファンデーションは色材の粉を油性成分で囲ったような構造になっていますから、水性乳化型にくらべ耐水性にすぐれ、汗をかく夏場、運動などで汗をかくケースに比較的適しています。また、皮膚の乾燥を防ぐことが出来ますから、乾燥肌の方や、秋冬の乾燥時期に乾燥対策で使うには良いと思います。

ケーキ型ファンデーション

 このタイプは最も一般的に広く使われているタイプです。色素顔料の粒子の表面をシリコンなどの油性成分や、合成界面活性剤でコーティング処理して圧縮し固形にしたものです。水を含ませたスポンジに製品を取ると乳化されて、肌上で伸びやすくなり、塗ったあとは、水分が乾燥するとともに、乾燥して塗膜がのこるタイプです。 また、スポンジをぬらさないで使用するタイプのものは、コーティングするシリコンや油性成分、合成界面活性剤の量がやや少なめになっていて、適当な下地とあわせて使用することで、化粧崩れをおこしにくくするようになっています。また、最近ではスポンジを濡らしても濡らさなくても使える2WAYタイプのものが多くなっています。この製品は手軽に化粧できて、季節を問わずオールシーズン使える利点があります。

水性乳化型ファンデーション
水性乳化型ファンデーション このタイプのファンデーションはわかりやすく言うと、乳液やクリームに色素顔料を混ぜ込んだタイプのものです。リキッドファンデ、クリーム状のファンデーションとして作られています。使用感も軽く、脂っぽさがありません。付き、延びともに良いので、広く普及しているタイプです。
 ただ、水性原料と油性原料を合成界面活性剤で乳化して作ったもので、商品の安定性をよくするために添加剤や防腐剤なども多く配合され ていますので、敏感肌でお悩みの方にはあまり向きません。また、色材の粉を水性成分で囲ったような構造になっていますから、耐水性が弱く、汗などに弱い傾向があるので汗をかく夏場、運動などで汗をかくケースには適していません。その分、洗顔時には比較的簡単に落とすことが出来ます。

水おしろい
 水溶性成分のみに、色材顔料を混ぜ込んだタイプです。お肌には優しいのですが、汗などで簡単に流れてしまいますから、化粧のもちも悪く機能的ではありません。洗顔で簡単に落とすことが出来ます。また、敏感肌の方に適しています。

パウダータイプのファンデーション
 いわゆる粉おしろいのことで、本来の目的はメイクのテカリを抑える目的で使用します。どうしても、化粧もちという面では良くないのですが、肌に負担が少なく、洗顔で簡単に落とすことが出来ますから、薄化粧がお好みの方や、敏感肌でお悩みの方にはよく使われています。
 
 

 
次のページへつづく
 
|Back|お肌の学校Next
化粧水 石鹸洗顔料 美容液 油性クリーム 仕上げ用ファンデーション ベースファンデーション UVカットファンデーション